膠原病の二次感染予防や治療にジスロマックと避妊具

膠原病は、全身の複数の臓器の機能障害をもたらす疾患群の総称であり、血液中の抗体が自分の細胞で構成されている免疫複合体が細胞組織に沈着したり、自分の組織を攻撃する事で発症するとされています。
膠原病は、一連の自己免疫機能の異常により、発熱や倦怠感などの全身性炎症性疾患、関節炎や結節性多発性動脈周囲炎などの多臓器疾患、慢性疾患、結合組織のフィブリノイド変性、自己免疫疾患などの症状が現れます。
それに加え、免疫機能が著しく低下する事によりウイルスや細菌の感染症にかかり易くなるだけでは無く、性器クラミジアや淋病、梅毒などの性感染症にも感染し易くなります。
その為、膠原病患者が性行為を行う際には、必ず避妊具を使う必要があります。

もし、性器クラミジアや淋病、梅毒に感染した場合には、ジスロマックやエリスロマイシンなどの抗生物質で速やかに治療を開始する必要があり、早期治療ほど辛い症状に悩まされる事無く短期間で完治する事が出来ます。
ジスロマックは、マクロライド系の抗生物質アジスロマイシンを主成分とする蛋白合成阻害薬であります。
また、ジスロマックは、細菌による二次感染を予防する効果以外に殺菌性特殊顆粒を持つ顆粒球である好中球の患部組織への集中を抑制する抗炎症効果があり、膠原病に起因する全身の関節や筋肉の炎症を鎮める効果が期待出来ます。
ジスロマックの蛋白合成阻害薬としての作用機序は、病原菌の蛋白合成を司る70Sリボソーム内の50SサブユニットのリボソームRNAに作用します。
蛋白合成に必要とされる塩基配列情報に基づきアミノ酸を転移させるトランスポーターRNAの働きを抑制する事により、病原菌の蛋白合成を阻害し増殖を阻止する効果を発揮します。

ジスロマックは、同じマクロライド系の治療薬の問題点だった上部消化器官における消化吸収による副作用の発生頻度を軽減しただけで無く、少量の薬剤で長く医薬効果を維持出来る様に改良されています。
その為、性器クラミジアの治療であれば、アジスロマイシン換算で1,000mgを1回服用するだけで治療を終える事が出来ます。
性器クラミジアは、夫婦やカップルが同時に治療を開始するのが基本であり、治療中の性行為は極力避けるのが一般的ですが、性行為を行う時には避妊具を使用してピンポン感染を予防する必要があります。
また、口淫による性行為の場合も咽頭への感染リスクがあるので、治療を無駄にしない為にも避妊具をしっかり使用する必要があります。