強い薬?ジスロマックの副作用は大丈夫?

薬ジスロマックは、クラリスロマイシンと同様に肺炎球菌や溶血連鎖球菌グラム陽性菌、インフルエンザ菌、クラミジアなど幅広いスペクトラムを有する非常に医薬効果の高いマクロライド系の抗生物質です。
特に性器クラミジアの治療に有効とされ、1回の複葉で治療を完了する事が出来ます。
この抗生物質は、アルツハイマー型認知症の原因と考えられている活性酸素の生成を抑制する効果や患部への好中球の集中を抑制する抗炎症効果も有する医薬効果の高い抗生物質です。

この抗生物質は、従来のマクロライド系の抗生物質エリスロマイシンにN原子を付加したアジスロマイシンを主成分とする蛋白合成阻害薬です。
真菌の70Sリボソームに存在する50Sサブユニットの23SリボソームRNAと選択的に結びつく事で、アミノ酸が重結合する蛋白鎖の合成に必要な伝令RNA上の塩基配列情報を転写した転移RNAの働きを阻害する効果があります。
その結果、真菌は間違った塩基配列情報で蛋白合成を行う為、蛋白合成の初期段階で阻害されてしまい真菌の増殖が阻害されます。

ジスロマックは、人間の細胞に存在する40Sサブユニットと60Sサブユニットで構成され、蛋白質を合成する80Sリボソームには作用しない為に、副作用が無く安全性が高いとされています。
N原子の付加や徐放性の製剤法の導入などにより、同じマクロライド系の抗生物質に比べて吐き気や胃痛、下痢などの胃腸の副作用の発生頻度が非常に低くなっています。
しかし、胃部の不快などの胃腸症状や下痢、発疹、小水疱、水ぶくれ、発熱などの比較的な軽微な副作用が発症するケースがあります。

総体的に副作用が少なく安全性の高いジスロマックですが、体質によってはアナフィラキシー・ショックや大腸炎、急性腎不全など重篤な副作用を引き起こす恐れがあります。
また、薬物代謝酵素チトクロームP450との結合力が脆弱な為に、マクロライド系抗生物質の問題とされている薬物間の相互作用の影響が少なくアレルギーも少ないとされています。
ペニシリン系の抗生物質やセフェム系の抗生物質に対してアレルギーを示す患者にも、ジスロマックは投与する事が可能とされています。